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【なにが違う?】ノーコード開発とローコード開発の違いとメリット・デメリット

目次

はじめに

ノーコード開発」「ローコード開発」という言葉を聞いたことがありますか?

今後、日本は生産年齢人口の減少と超高齢社会となり、労働力となる人材は減少し続ける見込みです。アプリケーション開発を担うIT人材も減っていくでしょう。

そこで、専門的なプログラミング知識を持たない人でも開発できる「ローコード開発」「ノーコード開発」が注目されています。

「ローコード開発」「ノーコード開発」とは、簡単に言えば、従来は必須だった専門的プログラミング知識を必要とせずに、システムやアプリケーションの構築を短期間で開発する方法の1つです。

この2つについて『最近よく聞く言葉だけれど難しくて、調べるのも大変』という方は、入門編として参考にして下さいね。

「ローコードとノーコードってほとんど同じ意味じゃないの?」
「どっちもプログラミング知識ゼロの素人だと手も足も出ないほど難しいんでしょ?」

そう考える人も多いですよね、わかります。
2つはなんだか似てる言葉に聞こえるし、そして何だかんだ言っても「開発」という言葉がくっついている。

今日は、超初心者にも分かりやすく「ローコード開発」「ノーコード開発」の違いとメリットデメリットについて説明します。

ノーコード開発とは

「ノーコード開発」と「ローコード開発」は従来の開発と異なり、専門的なプログラミング知識がなくても開発ができることが特徴です。

ノーコードとは文字通り「コードを使わない」という意味です。「コード(ソースコード)」とはコンピュータに命令を与える文字列のことで、それらは「プログラミング言語」で書かれています。

分かりやすい例の1つとしては、ネットショップ(ECサイト)です。プログラム知識がゼロでも、用意されたテンプレート・欲しい機能のパーツを組み合わせてネットショップを用意できるツールが用意されています。

それを使えば驚くほど短期間で、とても見栄えの良いショッピングサイトが作成できます。

ローコード開発とは

従来の開発よりも「少ないコードを書くだけ」でシステム・アプリケーション開発ができます。


開発に必要なテンプレート、パーツが事前に用意されており、マウスでドラックドロップするなどで組み合わせることでシステム・アプリケーション開発を効率的に行います。


更に、必要に応じてコーディング作業(プログラミング言語を書くこと)ができます。

「短い開発期間」についてはノーコード開発にもローコード開発にも共通していますが、ローコード開発は必要に応じてコードを記述することで「カスタマイズ性」をアップすることができます。


それがノーコード開発とローコード開発の違いです。

それぞれのメリット・デメリット

ノーコード開発のメリット・デメリット

  • メリット
    従来のアプリケーション開発よりもかなり短期間で構築が実現でき、コスト削減になります。
    プログラミングの知識がない人でもアプリケーションを開発できます。
    業務を担う現場の社員がアプリケーションの開発することも比較的に簡単なので、必要とする機能を現場ですり合わせてスピーディーに開発に着手できるでしょう。

  • デメリット
    ノーコード開発ツール側で用意されている機能しか利用できないため、 カスタマイズ性は低い。アプリケーションに追加したい機能があっても、ノーコード開発ツール側で対応していない機能は追加できません。

ローコード開発のメリット・デメリット

  • メリット
    従来のアプリケーション開発よりもかなり短期間で構築が実現でき、コスト削減になります。
    プログラミングの知識がない人でもアプリケーションを開発ができますが、必要に応じてプログラミング言語でコードを記述し機能を補えるため、カスタマイズ性が高いです。
    また、開発後も必要に応じて機能の拡張や改修が容易に行えます。

  • デメリット
    よりカスタマイズ性の高い機能を付加するためには、やはり ITやプログラミングに関する多少の知識が必要です。

代表的なノーコード・ローコード開発ツール

「アプリ開発」「WEBサイト制作」「ECサイト制作」「業務効率化のためのアプリ」などそれぞれに特化した開発ツールが存在しています。


これらのツールはそれぞれ異なる特徴を持っているため、目的やニーズに応じて選ぶと良いでしょう。

  • Microsoft Power Apps (日本マイクロソフト株式会社)
  • Claris FileMaker (Claris International Inc.)
  • Magic xpa Application Platform (マジックソフトウェア・ジャパン株式会社)
  • SPIRAL ver.1 (スパイラル株式会社)
  • kintone (サイボウズ株式会社)
  • 楽々Framework3 (住友電工情報システム株式会社)
  • ArielAirOne (株式会社ワークスアプリケーションズ)
  • DataSpider (株式会社セゾンテクノロジー)
  • WebPerformer (キヤノンITソリューションズ株式会社)
  • Pleasanter (株式会社インプリム)
  • Onboarding (株式会社STANDS)

まとめ

ローコード開発とノーコード開発は豊富な業務知識を持っていて現場の声を知る社員が、自らの手でアプリケーション開発ができるという素晴らしい可能性を秘めています。

ローコード開発ならば、徐々にプログラミング知識を身に付けていき、いずれ現場で必要とされる機能を持ったアプリケーションを作ることができるようになるという未来もあるでしょう。

あなたの会社の環境に合った方法から導入を検討してみるのはいかがでしょうか。